ガイド
英語の勉強方法を4技能に分けて整理する
英語の勉強方法は、読む・聞く・書く・話すのどれを伸ばしたいかで大きく変わります。読解と語彙は英文に触れた量がほぼそのまま結果になり、リスニングは同じ音声を繰り返し聞いた時間、スピーキングは実際に口に出した回数が効きます。まずは直近で自分が英語に困った場面を書き出し、それがどの技能かを分類してから、その技能に週の時間の半分以上を使ってください。教材を増やすより、毎日開くものを1つ決めるほうが続きます。
教材を選ぶ前に、4技能を切り分ける
英語ができないという悩みは、ほぼ必ず4つのどれかに分解できます。英文を読むと辞書が手放せないなら読解と語彙、動画が字幕なしだと分からないならリスニング、メールを書くのに時間がかかるならライティング、会議で発言できないならスピーキングです。この4つは伸ばし方が別物で、リーディングをいくら鍛えても口は動くようになりませんし、会話の練習だけを続けても読む速度はほとんど変わりません。最初にやるのは教材選びではなく、直近1か月で英語に困った場面を3つ書き出し、それぞれがどの技能かを分類することです。困った回数が多い技能に時間を寄せる。これだけで、やることの半分は決まります。順番に全部やろうとすると、どれも中途半端なまま止まります。
読む・書く:毎日触れる英文の量を確保する
読解と語彙は、触れた英文の量にきれいに比例します。ただし洋書を1冊といった大きな目標は続きません。現実的なのは、すでに毎日開いているものを英語にすることです。NHK WORLD-JAPANやVOA Learning Englishは無料で読めますし、興味のある分野の英語ニュースレターを1本だけ購読するのも有効です。分からない単語を全部調べる必要はなく、同じ単語に何度か出会ってから調べたほうが記憶に残ります。書くほうは短くて構いません。読んだ記事に一言感想を英語で書く、SNSの英語の投稿に返信する。この程度で十分です。私たちが作っているYaplyは、XやRedditの投稿とDMをその場で翻訳し、日本語で書いた文を自然な英語にして投稿できる拡張機能です。読むと書くを日常の中に入れる導線として使えます。
聞く・話す:ここは別の練習が必要です
リスニングとスピーキングは、テキストをいくら読んでも伸びません。音は音で、口は口で慣らす必要があります。リスニングは、毎回新しい素材を聞き流すより、同じ音声を繰り返すほうが効きます。スクリプトのあるポッドキャストやラジオの英語番組を選び、1本を数日かけて、聞く、スクリプトで確認する、音を追って声に出す、の順で回してください。スピーキングは話した回数がそのまま結果になるので、オンライン英会話や言語交換アプリのように、相手がいて口を動かさざるを得ない環境が要ります。正直に書きますが、Yaplyはこの2つに対して何もできません。読む・書くのための拡張機能なので、聞く・話すは別の手段を用意する前提で考えてください。
続ける設計:内容より「毎日開く場所」
英語の勉強方法で最後に効くのは、内容よりも続き方です。挫折はやる気の問題ではなく、設計の問題であることがほとんどです。まず、勉強を1日の中の固定した位置に貼り付けます。朝のコーヒー、通勤、寝る前など、すでに毎日やっている行動の直後が定着しやすい場所です。次に、最低ラインを恥ずかしいほど低く設定します。1日1記事ではなく1段落、15分ではなく3分。低いほうが再開しやすく、結果として総量が増えます。記録は学習時間を測る必要はなく、やった日に印をつけるだけで十分です。そして4週間ごとに、最初に書き出した困った場面を見返してください。同じ場面でまだ困っているなら、教材ではなく技能の選び方を間違えている可能性があります。
Yaply でのやり方
- 1
英語に困った場面を3つ書き出す
記憶に頼らず、実際にあった場面を具体的に書きます。海外の資料を読むのに時間がかかった、動画が聞き取れなかった、返信の英文を書くのに30分かかった、など。書き出したら、それぞれを読む・聞く・書く・話すのどれかに分類してください。ここで多かった技能が、これから時間を寄せる対象になります。
- 2
毎日開く英語の場所を1つだけ決める
英語ニュースサイト、英語のニュースレター、興味のある分野の英語アカウント。何でも構いませんが、1つに絞ります。複数用意すると、どれを開くか迷う時間が発生して続きません。分量は1日1段落から始めて、物足りなくなってから増やしてください。最初から量を求めると、3日で止まります。
- 3
音の練習を週2回、同じ素材で回す
スクリプトが手に入る音声を1本選び、数日かけて使い倒します。まず何も見ずに聞き、次にスクリプトで答え合わせをし、最後に音を追って声に出します。新しい素材に毎回移るより、同じものを繰り返すほうが聞き取れる音が増えます。1回15分で十分です。
- 4
週に1回、英語で短く書いて外に出す
読んだ記事への一言、英語の投稿への返信、社内の英語チャットでの発言。誰かに読まれる形にするのが重要で、ノートに書くだけだと精度を上げようという意識が働きません。書いた英文はそのまま出さず、一度自分で読み直してから送ってください。
- 5
4週間ごとに配分を見直す
月末に、最初に書き出した困った場面を読み返します。同じ場面でまだ詰まるなら、時間を寄せる技能が間違っているか、練習の形が合っていません。逆に解消されていれば、次に困っている場面へ移してください。教材を変えるより、配分を変えるほうが効きます。
よくある質問
英語の勉強は1日どれくらいやればいいですか
時間の長さより頻度です。毎日15分のほうが、週末に2時間まとめてやるより定着します。特に語彙とリスニングは間隔をあけて繰り返すことが効くので、短くても毎日触れる形にしてください。忙しい日は3分でも構いません。ゼロの日を作らないことが最優先です。
独学だけで話せるようになりますか
読む・書く・聞くは独学でかなり伸ばせますが、話すだけは相手が必要です。ひとりでできるのは音読やシャドーイングまでで、その先は言語交換アプリやオンライン英会話など、実際に返事が返ってくる場を用意してください。月に数回でも、口を動かす機会があるかどうかで結果が変わります。
単語は単語帳とアプリのどちらで覚えるべきですか
試験対策なら単語帳のほうが範囲が明確で速いです。仕事や趣味で使う英語なら、実際に読んだ文の中で出会った単語を記録するほうが定着します。文脈ごと覚えられるからです。Ankiのような間隔反復のアプリと組み合わせると、覚え直しの手間が減ります。
翻訳ツールを使うと英語力は伸びませんか
使い方次第です。読む前に全文を翻訳してしまうと、英語を処理する練習にはなりません。まず英語で読み、詰まった箇所だけ答え合わせに使うなら、辞書より速くて負担も小さくなります。書くときも、日本語をそのまま流し込むのではなく、自分で書いた英語を直す用途に使うと学習になります。